犬の乳歯が抜けない乳歯遺残とは?
犬も人間と同様、子犬から成犬になる間に乳歯が抜けて永久歯に生え変わるんですが、
永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けずに残ってしまうことを
「乳歯遺残(にゅうしいざん)」といいます。
チワワやポメラニアン、トイプードルやミニチュアダックスフンドなどの小型犬に多く見られ、特に犬歯は根元がしっかりしているため残りやすい傾向があります。
この乳歯遺残、やっかいな事になる可能性があるので小型犬のパートナーの方は特に注意が必要です。
犬の歯の生え変わり時期は
犬の乳歯から永久歯への生え変わり時期は、生後5ヶ月〜10ヶ月くらい。
この時期になると歯がかゆいのかムズムズするのか、ものをよく噛んだりします。(もともとよく噛んでる気もしますが)
おもちゃなんかに血が付いていたら、もしかすると歯の生え変わりの時期かもしれません。パートナーは定期的に愛犬の口の中をチェックしてみましょう。
抜けた歯はそのまま飲み込んでしまう事もありますが、うんちで出てくるので問題ありません。
歯が抜けず乳歯遺残になると問題は?
乳歯遺残になると歯が二重(二枚)に重なったように生えるため、歯並びが悪く歯石が残りやすくなってしまいます。
歯と歯の隙間が狭くなり汚れも残りやすくなってしまうんですね。
鬼や悪魔を連想させるような歯並びになるので、口を開くと怖いです....。
やっかいなのは歯垢や歯石が出来やすいことと、それを放置してしまうと起こる歯周病や歯肉炎などの病気です。
問題ない場合もあるので一度獣医師さんに確認してもらうと安心です。
↓うちの子も気がついたら乳歯がしっかり残っていて二枚歯になっていました。
犬の乳歯を抜くには
自然に抜けてくれればいいですが、生え変わり時期にあえて硬いおもちゃを与えて抜けるのを促してあげるのも一つの手です。
それでも抜けずに乳歯遺残になってしまったら、歯を抜くには動物病院へ連れていき全身麻酔をする必要があります。
完全に永久歯が伸びてからだと歯並びの矯正が難しくなるので、
抜いた方がよいか様子を見た方がよいか、早めに獣医師さんに相談してみましょう。
治療費は診察から抜歯一本につき1,000〜2,000円くらいで、合計で3〜5万円位でしょうか。(地域や施設により違いますので参考までに!)
費用も安くないですし全身麻酔はリスクがありますので、去勢手術や避難手術と一緒に処置してもらうことも多いようです。
これから手術の予定がある場合は、診察や麻酔などでかかる費用が一回分で済みますので、一緒に処置される事をおすすめします。
乳歯遺残についてまとめ
うちの子も乳歯遺残ですが今のところ処置する予定はありません。
本当は去勢手術と一緒にするつもりでしたが、麻酔のリスクはやっぱり怖いので。
乳歯と永久歯が一緒に生えているというだけで、歯石や歯周病などの病気に気をつけていればそれほど問題ないよいに思います。